apricot



「…なんで?」



「いや、なんとなく。最近思ってさ。」



「ふぅん。」





胸が、苦しい。

息がしづらい。

目の前が、くらくら揺れる。




「実はさ、今度ダチに紹介してもらうんだ。お嬢様学校の子。」





足元から、何かが崩れてく。



先輩の目に、映りたいのに



目の前にいるあたしは



まだ見ぬ子にすら



負けてる。






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