apricot
「先輩もお買い物行ってたんだ。何買ったの?」
アイミはニコニコしながら、秀二先輩のショップ袋を覗き込みだした。
「うん。いつも話してるセレクトショップ行ってきた。お前は何買った?」
そう言いながら、秀二先輩はアイミのショップ袋を覗き込んだ。
なんだか、不思議な光景だけど
当たり前にそんな事をする関係は、見ていて新鮮だと思った。
そういえば、アイミが彼氏と一緒にいるのを
同じ空間で見るのは初めてだった。
変人だし
アイミに似合うわけがないって
思っていたけど
私は、コーヒーを一気に半分飲んだ。
ノドが熱い。