バラとひまわり
その放課後、あたしはくるみチャンに相談してみた。

零君に助けられた事。

一緒に帰った事。

目が合う事。嫌いじゃない事。



『それって、恋じゃない?』



「はぁっ?」




あまりにも直球すぎる反応にびっくり。



「だって、あたし男嫌いなんだよっ?そんな訳ないって。」




『未来知ってる?石田零君ってモテるんだよ?もしかしたら彼女いるかもよ?』


ズキッ……



彼女?いるかも、しれない?




何だろう?彼女って言葉がすごく痛い。なんか、いらいらするんだけど?




『なんかイライラしない?』



「うん。なんか嫌だよ…」



『やっぱりね!未来。あんた完璧に恋だよ。零君に恋したんだよ?』




「これが?恋?なのっ?」



『うん…そ。恋だって!』



あたし、零君が好きなんだ。





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