かなこの木
ここは結構な高さの絶壁。



丘の上に作られたベランダのような空間。


街が一望できて、尚且つ近くの海や遠くの山まで一望できるロケーションだった。




「おい!」



気がつくと青年は目の前に降りて来て、私の顔を覗き込んでいた。


足元を見ても青年は柵の向こう。




「危ない!!」



咄嗟に青年の腕を掴みながら私は叫んだ。




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