DEATH MAGIC




「……小娘?」






家を飛び出して、そのへんをウロウロしていたが、お腹がすいてコンビニに来た……カイが。






『!!(カイ!)』


「お前…何しとん」


『!!!!!(助けて助けて!誘拐誘拐!!)』






口を塞がれていて、言葉になっていない凜の言葉。






「「…誰や?このガキ」」


「…[プチーン]」


「「これがツレ?なーんかただの見かけ倒しちゃうん(笑)」」





「…おい、てめーら」







カイが1人の男の胸倉を掴み上げた。






「誰がガキじゃ…ボケ」


「「…あぁ?」」



「どこの口がこの俺様にガキゆーとんねん…なぁ」







…カイの死神のような鋭い睨み…(死神なんですけど(゚∀゚)あひゃ)


これに睨まれて、さっきまで強気だった男も、ひるみだした。





「「え…あ…えーっと…」」


「しばき倒すぞ!!…んで、そこの女の口ふさいどる奴」



「「!!(俺っ?)」」





「…はよ離せや」






バッ―――――



その男も、カイの目を見てバッ…と凜の手を離した。



…そして、目の前の男を殴ろうとしたカイだったが、一瞬、手を止めて…そのまま拳をおろした。






「……っち。さっさと消えろやっ!!!」




「「「あぁあぁあああ」」」







男たちは、チャリに跨って、我先にと逃げて行った。






…なんで殴らんかったんかな?


気にしてるんかな……あたしが『喧嘩っ早い』なんてゆーたから……
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