DEATH MAGIC
男たちが見えなくなった後、カイはそのまま、またどこかへ行こうとした。
あたしは、なんとかカイと話がしたくて、カイを呼び止めた。
そして、学校の屋上に行きたいと提案したら、死神化して運んでくれた。
…日は、沈みかけていた。
『…カイ、さっきはありがとーなっ』
「…けっ。」
そっぽを向きながら、フェンスにもたれかかって座っているカイ。
こーゆー素直じゃない所が可愛いなーって思えた。
「…ここ来て何すんねん。」
『んー?…ちょっと来たかっただけっ』
「はぁー?」
『…まーえーやんっ!カイもアイス食べる?めっちゃおいしそ……あ゙―――っ!!!』
突然叫んだあたしの大声で、うるさそうに片目をつむって、不機嫌そうにこっちを向いた。
「っっんやねん!うっさいなー!」
『あっ…アイスがっ…(;ロ;)』
時間が経ってしまったアイスは、ドロドロに溶けて生ぬくとい液体になってしまっていた。
326円したのにっ…ハーゲン○ッツ並やったのにっ…
てかっ…いちごっ!!食べたかったのにい…(;□;)
悲しすぎて、その場にへたれ込み、[ズーン…]というオーラを出していると、カイがため息をついて、ある名前を呼んだ。