DEATH MAGIC




「はぁ―――っ……。…シュラ。」






キュインッ―――



カイが名前を呼ぶと、あのときの龍が出てきた。


カイの相棒の、シュラだ。






{呼んだか?}


「…あれ、直したって」






カイが指さしたのは、ドロドロになった凜のアイス。







{…ふっ(笑)}


「…なんやねん」


{…なんでもねーよ(笑)}






シュラは、カイを見てフッ…と笑い、凜の傍に着地する。






{…嬢ちゃん}


『…??…っわっ!!りゅっ…龍さんっ!?』


{シュラだぜ。…つーか龍じゃなくてドラゴンなんだけどな(笑)}


『えっ!?龍じゃないんっ!?』



{…まーなんでもいーけどよ(笑)それ、そこに置いてみな}







シュラに言われて、凜はアイスを地面に置いた。


すると、横から涼しい…寒いくらいの冷気を感じて横を見ると…



水色っぽい色をした体のシュラが、口からそっ…と息を吐いた。
< 108 / 140 >

この作品をシェア

pagetop