DEATH MAGIC



形や模様は一緒やけど…色がちがう。






『あれっ?カイ達の黒やのに…あたしの普通のシルバー?』


「黒は死神用。お前は人間やし…主(あるじ)みたいなもんやしな。」









主って…なんか変な感じやなっ


でも…皆と一緒のん持ててなんか嬉しーな♪







「ほれっ。」







ぽいっと、カイが指輪を投げてきた。






『わっ』


「なくすなよ!!んで、他の奴に取られたりすんなよっ!!…それ持ってたら、誰でも力使えんねんからな…」








ゾクッ―――…





…この指輪さえ持ってたら…誰でもこの力を使える…。



人を殺すことも…世界征服だってできる…。






…急に、この小さな指輪が重く感じた。


いろんな重みを、この手で感じた。







責任感に圧倒されて、胸が押し潰されそうになった。



指輪を持っている手が小さく震える。
< 118 / 140 >

この作品をシェア

pagetop