DEATH MAGIC
《さぁーてっ…獲物はどいつだぁ〜?》
ディガオールが、黄緑の目をキラッと光らせた。
その目と―――――目が合った。
《みぃ〜つけたっ》
ニヤッと口を開けたディガオールの口からは、唾液が滴り落ちる。
その恐怖で、カイの服を持つ手が震える。
カイは…その手をぎゅっと握ってくれた。
「大丈夫や。俺が守ったる。」
『カイ…』
《どけ小僧〜俺はその嬢ちゃんに用があるんだよ〜》
「だーれがどくか。あーほ。この脳なし蜘蛛野郎がっ」
《ああ――ん?なんだってぇ〜?》
「お前の弱点は知っとんねん!!火やろ!」
《へぇ〜。よーくご存じでぇ。だがな〜俺はパワーアップしてんだよぉ》