DEATH MAGIC



シュルルル―――…ガキィンッ


さっきと同じ糸が恭を捕え、鋼鉄に変わった。





【ぐっ…】


『恭ッ!!』





どーしよぉっ…恭までっ…




《ギャハハッ!どーだい嬢ちゃぁん…あとは君1人だぜぇ〜?》





ディガオールが、一歩一歩近づいてくる。


あたしも一歩一歩、後ろに下がる。





【嬢ちゃんっ!】
【小娘ッ!!】





シュラと恭の声が聞こえる…


どーしよっ…どーしよっ……






「蜘蛛野郎ッ!!!」





ピタッ―――…



カイの怒声で、ディガオールの足が止まった。






「てめぇ…それ以上その女に手ぇ出してみろっ!!!俺がお前をぶっ殺すっ!!!」






…カイッ……




――すると、ディガオールは、何か思いついたように笑った。


そして、クルッと向きを変え、カイの方を向いた。
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