DEATH MAGIC
《そーかー俺が手ぇ出しちゃいけねーのかぁー……なら、お前になって出してやるよぉ…》
「!!?」
ディガオールがそう言った途端、紫色の光と共に姿を消し、それが光の塊となって、カイの胸に入り込んだ。
「ぐあぁああぁあっ!!!」
『―――ッカイ!!』
ガクッ―――とカイが首を前に落とし、動かないと思ったら、急にカイを縛っていた鋼鉄の糸が割れた。
パキィィィ―――ンッ……
『…カイ……?』
【まずいな…】
【離れろ小娘ッ!!】
ギュンッ―――と速い速度で、あたしの前まできたカイ。
カイが顔を上げると、その目は黄緑色に光っていた。