DEATH MAGIC
でもその前に…もっと近づかな…!!
鉄パイプをかまえたまま、ゆっくりとディガオールに近づく…
ディガオールは、ニヤッと笑って、カイの剣を前に突き出した。
やっ…やるしかないっ!!!
『とぉっ!!』
凜が鉄パイプをカイの剣に向けて振り下ろす…が。
ガキィンッ―――――
その鉄パイプは軽々と弾き返されてしまった。
カンカラカァーンッ…
鉄の棒が地面に転がる音が、むなしく響き渡る。
ありゃ…やっぱり
《「ギャハハハハッ!そんで終わりかーい?」》
笑いながら剣をシュッ―――と突き出したディガオール。
その刃があたしの腕をかすり、その部分の服が切れて、血がにじんだ。
『いった…』
【嬢ちゃん!!】
【小娘!!】
シュラと恭が、ほぼ同時に叫んだ。
あたしは腕を押えながら、痛みに堪えて前に進む。
《「わりー手ぇ滑ったぁ(笑)おーっと、もういっちょー」》
もう一度、剣が突き出され、正面に剣が向かってきた。
思わず、ぎゅっと強く目を閉じる。
シャッ―――
……痛くない。
そっ…と目を開けると、胸元の服が破けていた。
『ッ―――…』
《「ギャハハハハ!そんなハレンチな格好しちゃってぇwふーうっwいーねいーねーw」》
…さいっあく……。
……明日学校どーしてくれんのよっ!!
《「さー次はっ?スカート破る?ギャハハハッ!(笑)」》
…もー腹立つ!!
これ以上制服壊すなー!!
作戦実行―――ッ!!!