DEATH MAGIC




椎奈の声がして振り返ると、あたしは歩道の真ん中に座り込んでいた。



椎奈が半泣きであたしの両肩を掴む。





『りぃのあほーっ!!死んじゃったかと思ったやんかーっ!!なんでアメ落としたぐらいで道飛び出すんよーっ!!』





…アメっ?


…どーやらあたしは、自分が持っていた飴を落として、取りに行こーとして、ひかれかけたことになってるらしい…。


なんてあほな(笑)





今のは…夢やったんかな?




…夢やんなっ!


だーって死神なんかいるわけないしっ!



寿命がどーとか…わけわからんしっ★







『おしっ!椎奈、帰ろっ』


『え…大丈夫なんっ?』


『らくしょー!あたし無敵やしっwほらっ、お腹も空いたしはよ帰…』



『…どーしたん?』





あたしは、椎奈の手を掴んだまま立ちつくした。



椎奈の頭上に浮かんでる物…







――――…なに?これ…

< 23 / 140 >

この作品をシェア

pagetop