DEATH MAGIC



―――そこにいたのは、巨大なダンゴムシみたいな怪物っっ


虫が大っっっ嫌いなあたしには、たえられへんっっ




叫んで、ライの後ろに隠れて、ライの背中に顔を押し付けて目をふさいだ。






『なっ…なっ…なんなんあれっ…』


「あれが、さっき言ってた凜ちゃんを狙ってくる奴ら。」



『なんで狙われんのよーっ!!』


「凜ちゃんみたいな人間が、俺たちの力を持ってるとあいつらみたいなんにとって、すっげー力になるんだって。不老不死みたいなっ?」




『いやーっ!!そんなん無理ぃっ!!あたし死ぬやんっ!!食べられて死ぬとか嫌ーっ(;□;)』



「大丈ー夫っ。そーならねーために俺らがいるんじゃん!」



「言ったでしょー?りーちゃんを守るって♪」






泣きじゃくるあたしにライとレンくんが声をかけてくれる。




でもっ…でもっ…

あんなでっかい怪物っ…


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