DEATH MAGIC




パッ…と手を離してカイの腕から降りる。



そして、頭をかきながら歩いてくるジークに向き合う。







『ジーク、ありがとーなっ!!』


「…あぁ。」







ジークは、それ以上なにも言わなかった。




…怒ってるんかなー?


あんときジークから離れたから…手間かけちゃったし…




少し俯きぎみで、目を泳がせているとジークがあたしの肩をぽんっと叩きながら、あたしの横を通りすぎた。





「…怒ってるわけじゃねーぞ。別に」







< 64 / 140 >

この作品をシェア

pagetop