DEATH MAGIC
『っっせ―――ふっ!』
『またギリギリかよー(笑)』
後ろから、バカにするよーな声が聞こえた。
『しゃーないやーん!女の子は準備に時間かかんの――っ』
『女の子?っえ!?どこっ!?』
『こ――こ――!!凛ちゃん女の子ですけどっ!!』
『うーわー自分のこと「ちゃん」付けとか…いったーこの人』
『…っく……こいつー…』
この憎たらしげな女は、一応、親友の椎奈。
小学校からの幼なじみで結構長い間一緒にいる、いわゆる腐れ縁ってやつ。
一応、あたしにとってはなくてはならない存在になってる。
椎奈と言い合ってると、いつの間にか教室に来ていた先生に名前を呼ばれた。