DEATH MAGIC





…そこにいたのは……巨大なカエルの怪物。






『あっ……あっ…』





あたしは、気持ち悪いという思いと、怖いという思いが重なり、言葉が出ず、更に腰が抜けて座り込んでしまった。



カエルは、ギョロッ…と、大きな目で凛を見下ろす。




ぞわっ―――…

とする妖気に鳥肌がたつ。






だっ…誰かっ……


助けてっ…





カパッ……っとカエルが口を開けた。



唾液と共に、長い舌がこっちに伸びてくる…




ライッ!!カイッ!!!

レンくんっ…ジークっ…!!





…心の叫びもむなしく、カエルの舌が伸びてきた。




『(もうあかんっ…)』…と、ぎゅっと目を閉じたとき、剣を振り下ろす音が聞こえた。






ひゅっ―――――…




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