DEATH MAGIC
カエルが消え、男の剣とトラも、シュッ―――と消えた。
そして男がくるっと振り返った。
背はスラッと高く、茶髪に、立たせられた髪の毛。
思わず見とれてしまうようなかっこいい顔立ちの少年。
「「…ケガない?」」
『へっ…?あっ…はいっ!!』
「「…本城 凜ちゃん…やんな?」」
『!!!なんであたしの名前…』
くすっ―――と、男は笑った。
…その笑顔に、吸い込まれてしまいそうだった。
女の子なら誰もが落とされてしまいそうなイケメンスマイル。
一瞬、ふらっ…と意識が消えかかった気がしたが、凜は自分で意識を保った。
少し驚いたような表情をした男だったが、すぐにまた、小さく笑った。
「「やっぱ…そー簡単には無理か…」」
『…え?』