DEATH MAGIC




――――…一方、死神御一行は。





『はぁぁ~…死ぬかと思ったぁー』





家に着き、レンくんが窓を開けてくれて、そこから入ってジークの腕から降りる。





『ジークありがとっ』

「…ん」





ベッドに座って、生きていることを実感する。





……生きててよかった!!






「なーにが生きててよかったじゃ、コラ」






…いつの間にか帰ってきていたカイが、目の前で指をパキパキ鳴らしている。





「てめー…さっきはよくもやってくれたなー…」


『ちょっ…タンマ!!あれはカイが喧嘩売るから止めよーとしたんやんかぁっ!!カイが喧嘩っ早いから…もーちょっとで殺されるとこやでっ!?』



「そーだぞ、カイ。てめぇーが悪ィよ」




「なっ…」



「そーだよー!りーちゃんが止めてくれなかったら大変なことになってたよー!」





ライとレンに責められ、ジークにも頷かれ、味方がいなくなってしまったカイ。






「…っち。なんやねん……あー俺が悪かったですよすんませんでしたっ!!!」


『あっ…カイ!』






ガラッと窓を開けて、カイが出て行ってしまった。
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