不器用でごめん。



「限ちゃんから電話がきたのよ。」






母さんがミラー越しに話しはじめた。






「ごめんね。言わなくて…。
すごく心配してたわよ。
でも伝えようかって言ったら
言わなくていいですって。
日向君が無事ならそれでいいって。
いい子よね。」






俺の目から涙が流れたのが分かった。









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