きらり
華子さんは本当に華のような人なのだ。

華のようにヒラヒラで派手でふわふわなのだ。

実は華子さんは毎日ピンクハウスを着ていた。

遠くからでも目立つフォルム。

女の子らしいがどこかうっすらとした嫌悪感を禁じえないブランド。

会社員が通勤着にするには相当キツいデザイン。

それでも華子さんは毎日がピンクハウスだった。

雨の日も風の日もピンクハウス。

そんな派手でヒラヒラの華子さんに最初は嫌悪感を覚え、心の中で侮蔑した。

それでも気になる存在だった。

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