今を楽しめ!青春!


昼休み。

私は1人で屋上におる。
誰もおらんし、と言うか立入禁止の屋上に生徒がおるわけない。




唯一、私が素になれる場所。





「ふぁ~、疲れた!」


地面に寝転がったら、少し冷たくて気持ちいい。




目を閉じて風にあたってたら



「1人って寂しくない?」

「み、美樹ちゃん!」



"ちゃん付けはいらん!"って、言いながら美樹ちゃんは横に座った。




「やっぱり!伊達眼鏡やん!」



あ!忘れてた。
慌てて眼鏡つけようと思ったけど、当然、時すでに遅し。



「今更でしょ、優等生は立入禁止の屋上に入ったりしないしね」



って美樹は笑ってる。
"それより、ご飯食べよ"と言って美樹はパンを頬張った。



「なんで、そんな格好なん?」

「友達いらんから」

「一緒やね」




この時の美樹は、私以上に寂しそうで、悲しそうやった。


< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop