今を楽しめ!青春!
昼休み。
私は1人で屋上におる。
誰もおらんし、と言うか立入禁止の屋上に生徒がおるわけない。
唯一、私が素になれる場所。
「ふぁ~、疲れた!」
地面に寝転がったら、少し冷たくて気持ちいい。
目を閉じて風にあたってたら
「1人って寂しくない?」
「み、美樹ちゃん!」
"ちゃん付けはいらん!"って、言いながら美樹ちゃんは横に座った。
「やっぱり!伊達眼鏡やん!」
あ!忘れてた。
慌てて眼鏡つけようと思ったけど、当然、時すでに遅し。
「今更でしょ、優等生は立入禁止の屋上に入ったりしないしね」
って美樹は笑ってる。
"それより、ご飯食べよ"と言って美樹はパンを頬張った。
「なんで、そんな格好なん?」
「友達いらんから」
「一緒やね」
この時の美樹は、私以上に寂しそうで、悲しそうやった。