今を楽しめ!青春!
「学校、どうやった?」
「…それ、聞く?」
「お兄ちゃんとして知る権利がある!」
"なにそれ"と笑った私を見て、優兄は真剣な顔をした。
「心配やねん。お前は自分で大人やと思ってるかもしれへん。けどな?15歳の中学生なんて、まだまだ子供やねん。やから、俺はッ『優兄に!』」
「優兄に何が分かるんよ!」
言ったらアカン。
頭ではそう思ってるのに、口が勝手に喋っていく。
「優兄には友達もいて、親もいて、愛されてるやんか!」
優兄を傷つけたらアカン!
「ひろは…嘉子は、友達も親の愛情もッ…!」
"ないねん、"って言い切る前に、また優兄の腕の中に引っ張られた。
それと同時に耐え切れなくなった涙が、目から次々と流れた。