Slow Magic ~星が見守る愛~
…ピンポーン!!
テレビ付インターホンの付いてるこの部屋は、結構高級。
隆介の顔見たくて、画面へ急いだ。
そこには、鈴子が映ってた。
髪を触りながら、恥ずかしそうにインターホンのカメラを見つめる。
私がここにいることも知らず…
告白場面を見てから、やっぱり毎日鈴子のことを考えてる自分がいる。
隆介がけじめをつける為に告白したとしても、あの真剣な隆介の姿は私の記憶から消えることはない。
相当好きだったんだ…
それしか私にはわからない。
過去に2人に何があったか、私は知らない。
これからも知ることはない。
私は怖くて
『鈴子』の名前を口にできないと思う。
隆介の中にいつまでもいるであろう鈴子。
これからも私を苦しめる。