Slow Magic ~星が見守る愛~


私は隆介の愛のかたまりの食べかけトマトをじっくりと味わう。


「美亜~、また今度チョコ食おうな!くくくく」


チョコって響きに赤面した私を見ながら隆介は笑い出す。




もうすぐ…かな?


私と隆介の初エッチ。



隆介はどんな風に愛してくれるんだろ。

隆介はどんな顔して私を抱くの?



私はオムライスを食べながら、隆介の顔をチラチラと見る。


「なぁ、お前って俺のことそんなに好きなの?」


先に食べ終わった隆介が肘をついて、私を見る。



ちょっと!!

あんたそんな自惚れた事、よく言えるね…



でも、今日の私は素直になれる。



トマトとピンクのセーターの魔法で…


「そうだよ…隆介が好き。大好きだよ。」


ば~かって頭叩かれると思った。


隆介は、ちょっと鼻の下を伸ばして、笑いを堪えた顔で水を一気飲み。



窓の外なんて見ちゃって…



「ねぇ!!照れてんの?隆介かわいい~!」


「ばっか!!お前ばかじゃね~の?照れてないし…お前が俺のこと好きなんて知ってるし。」


隆介はおでこにほんのり汗をかいて、目を合わせずに窓の外を睨む。


この顔、好き。


直がいつも先生の写メを撮ってたことを思い出す。


毎日、会うたびに隆介の顔…保存したいよ。




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