Slow Magic ~星が見守る愛~
試練はつきもの
今日は隆介は夕方からバイト。
会いに行きたいけど、恥ずかしくて自分から会いになんて行けないよ…
隆介のバイトしてる店が電車から見えた。
胸がドキドキした。
隆介のキスを思い出して、顔が熱くなる。
隆介の甘い言葉が耳に残ったままだった。
隆介はいろんな顔を持ってる。
私をどんどん夢中にさせちゃう罪な男。
『俺んちで待ってろ!』
こんなメールが来て、私は過ぎた駅を迷うことなく戻る。
何度行っても、最初の日と同じくらいドキドキするんだ。
隆介の家までの道…
角を曲がると見える隆介のマンション。
少し慣れた合鍵で、部屋に入る。
いつもの匂いに、胸が苦しいくらいにドキドキした。
隆介が数時間前までいたせいで、部屋が少し暖かかった。
急いで出て行ったことを想像させる脱ぎ捨てたスウェット。
少し残ったコーヒーはまだ冷たくはなっていなかった。
私は、ベッドに腰かけて…
ふとんに抱きついて匂いを嗅ぐ。
私っておかしいのかな?
でも、隆介のふとんを抱きしめるとすごく安心するんだぁ。