Slow Magic ~星が見守る愛~



「喉渇いたからコーヒー飲もうっと!」



え??



隆介は目を閉じた私を放置して、台所へスタスタと歩き出す。



「美亜、何してんの?」


何事もなかったかのような顔で、コーヒー用のお湯を沸かす隆介。


私一人ドキドキしてばかみたい…


悔しいけど…


完璧遊ばれてる。




「美亜、どーしたんだよ!こっち来いって!」


私は乱れた服を直し、呼吸を整えながら隆介の元へ行く。



「お前も飲む?」


隆介はマグカップを2つ用意してくれてる。

私は小さく頷いた。




「さっきの答えは?」


隆介がまた睨むような目で私に聞く。



「…好き…です。」


私は、へびに睨まれた蛙状態…


初めての告白のように真っ赤になりながら、小声でそう言った。




隆介は満足そうに微笑んで、熱々のコーヒーを一口すする。



そして、ゆっくりと私に近付き…



キス…





隆介の口から


私の口の中へ…




温かいコーヒーが 運ばれる。






さっきまで隆介の口の中に存在してた液体が、


自分の口の中に入ってきたってことが嬉しいような恥ずかしいような…




なかなか飲み込めない私を見て、隆介が頭を撫でてくれた。




「今日はチョコないから、これで我慢な…」



そんなことを言いながら、マグカップにコーヒーを注ぐ。


私は、動けずにただその横顔をじっと見つめてた。





また




好きに




なった…






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