Slow Magic ~星が見守る愛~
冷蔵庫にもたれているせいで、背中が熱い。
体が小刻みに揺れるのは、冷蔵庫のせいなのか、私の緊張のせいなのかわからない。
「明日も来いよぉ… あさっても来いよ。毎日俺に会いに来いよ。」
隆介が私の腰に手を回しながら、甘えた声を出す。
信じられなかった。
あの隆介が…
こんなこと言うなんて…
彼女なんて面倒だって言ってた隆介が…
毎日来いって言ってくれた。
本当は私もそう思ってた。
毎日会いたいって。
でも、言うのが怖かった。
きっと、
隆介は、彼氏彼女の関係になっても、一人の時間を大事にする人だって思ってたから。
こんな隆介…
初めて見た。
どれだけ
ときめかせるの?
私は隆介の体に抱きついた。
「いいの?隆介…毎日来るよ…本当に来ちゃうよ。」
冷蔵庫の振動のせいで、声が震えた。
もしかしたら、涙を我慢していたせいかも知れない。
「ここに住んでもいいよ…ずっと俺のそばにいろよな。」
明るい台所で、キスをした。
途中で目を開けると、隆介と目が合って、2人で恥ずかしくて笑った。
ここに住んでもいいなんて、夢のようなことを言ってくれた。
冗談でも嬉しいよ…
隆介…
私、もう隆介しか愛せないよ。
一生隆介と一緒にいたいよ…