Slow Magic ~星が見守る愛~
何があったのか、健太と何を話したのか、聞きたいことはたくさんあったけど、その隆介の言葉だけで胸が熱くなった。
「隆介・・・私もだよ。」
寂しそうな背中にそう言うと、振り向いた隆介がそっとキスをした。
「ごめん・・・また泣かせてしまって・・・」
隆介が私の頬に触れて、優しい目でじっと見つめた。
気付いてたんだ、泣いてること。
「もう泣かせないって思ってたのに… ごめんな。」
消えそうなその声が、胸の奥まで届いた。
「俺が悪い… 健太、鈴子と別れたらしい。」
健太、だから言ったじゃん。
しっかり捕まえときなって…
「健太は、俺が鈴子と付き合うと思ってて…だからちゃんと話してきた。お前のこと…」
何を言われても、頭の中にはあの光景しか浮かばない。
また鈴子は隆介に恋をしたんだ。
封印してた気持ちが甦ったんだよ…