Slow Magic ~星が見守る愛~
健太の気持ち
翌日、ゆかりにその話をするとゆかりはすぐにたっくんに電話をした。
休みだったたっくんと3人でランチを食べた。
「昔の俺達みたいだな・・・」
たっくんは、そう言いながら窓の外を眺めた。
すれ違って、誤解して、疑って…たくさん傷付いたゆかりとたっくん。
周りがどう協力しても、何を言っても、すれ違ってしまう時期があるのかもしれない。
「信じてるって言えば良かったのかな・・・」
私は、オムライスを一口口に入れながら言った。
「正直な気持ち言ったんだろ?美亜ちゃんは、隆介が鈴子のとこに行くんじゃないかって不安だったんだから、それを言って良かったと思うよ。」
たっくんは、同意を求めるようにゆかりを見た。
ゆかりは、頷きながら私の膝に手を置いた。
「やっと、素直になれたのにね・・・ 早く仲直りしなきゃ。」
ゆかりがあまりにも優しい顔をするから涙が出た。
「鈴子が隆介をどう思ってても、美亜ちゃんと隆介には関係ないんだって!2人が愛し合ってんだから、大丈夫だよ。」
たっくんの笑顔と優しい声は、不思議と私の不安を消してくれた。
どうしてだかわからないけど、大丈夫だって思えたんだ。
「今日も、隆介に会ってくる。このままじゃ嫌だから…」
たっくんもゆかりも、頑張れって応援してくれた。