Slow Magic ~星が見守る愛~
私、今日の事・・・きっと一生忘れない。
隆介の口からこんな言葉…
「泊まってけよ・・・寂しいじゃん。」
すぐに冗談だよって笑って、バイクの鍵を手に持った隆介。
私、別に良かったのに。
お泊り・・・したかった。
隆介の手を握りながら眠ってみたかった。
帰りのバイクでは、私も隆介もずっと無言だった。
隆介は何を考えてた?
私は・・・
告白したいって思ってた。
もうこの気持ち抑えること・・・できない。
隆介・・・
待ってたら
いつか言ってくれる?
私を好きになってくれる?
それまで
私はあんたの一番傍で、ずっとあんたを好きでいるから…
家の前まで送ってくれた隆介が、夜空の星を指差した。
「また、美亜の父ちゃんに怒られっかな?」
どんどん好きになる。
隆介は、知れば知るほど、好きになる。
かっこよくバイクで走り去る後ろ姿をいつまでも見つめていた。