Slow Magic ~星が見守る愛~
「高校に戻りたいって思わない?」
美菜ちゃんがそう言いながら、私にお茶をくれた。
同い年なのに、お姉さんみたいに優しい美菜ちゃんをすぐに好きになった。
「短大も、楽しいけど・・・自由すぎて不安なときがある。誰かに叱られたいって思う。」
私は美菜ちゃんにもらったペットボトルのお茶を一口飲む。
「美亜ちゃんって、M? イニシャルもMだもんね。私と美亜ちゃんってMとMだね。」
メアドの交換をして、電車に乗った。
1分もしないうちにメールが来た。
『また遊ぼぉね!』
『うん。マジありがと!仲良くしてね。』
やっぱり、トマトのおかげかな。
昨日からイイコトが多い。
素敵な美菜ちゃんって友達が出来た。
きっと、また会える・・・そんな気がした。
社交辞令の『遊ぼう』じゃないって何となく感じた。
人生で何回かしか感じない『ビビ!』って直感。
私がゆかりに会ったときに感じたような。
仲良くなってすぐに、『この子とは親友になる』って思う時があるんだよね。
私は結構直感信じるタイプ。
だから、隆介も直感で好きになっちゃった。
早速、隆介に電話してみる。