LAST-LIFE
数日間、瞑想で見るのは走ってくる《何か》だった。

堪蔵は何かを感じた。
あの《何か》に殺されつつある人間が自分ではないことを悟った。
その、自分ではない誰かを救いたいと思った。

堪蔵は食事を忘れて瞑想した。


「輪廻転生・・・?」

堪蔵の頭に浮かんだ。

『あれが来世の記憶ならば、救うこともできるんじゃないか?私が代わりになってでも・・・。』

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