LAST-LIFE
「ありがとうございました。」
耕助は兼庵に深々と頭を下げた。
「よいか耕助。」
「なに?」
「現世の世界と前世の世界の間には三つの世界がある。」
「・・・?」
「現世寄りに、人間が消えた仮現世、前世寄りに、人間が消えた仮前世。」
「どういうこと?」
「仮現世ではこの世界で自分以外の人間は消える。仮前世も同じじゃ。」
「・・・。」
「そしてどちらにも寄らない場所・・・時の果てがある。」
「時の果て?」
「そこで何かが起きるようじゃな。仮現世や仮前世のような仮の世界にいるときは魂が限りなく時の果てに近づいているときじゃ。」
「どうしてそんなこと?」
「見えるのじゃ。頑張りなさい。」
「頑張れって・・・何をだよ。」
耕助は気が遠くなるような気がした。
耕助は兼庵に深々と頭を下げた。
「よいか耕助。」
「なに?」
「現世の世界と前世の世界の間には三つの世界がある。」
「・・・?」
「現世寄りに、人間が消えた仮現世、前世寄りに、人間が消えた仮前世。」
「どういうこと?」
「仮現世ではこの世界で自分以外の人間は消える。仮前世も同じじゃ。」
「・・・。」
「そしてどちらにも寄らない場所・・・時の果てがある。」
「時の果て?」
「そこで何かが起きるようじゃな。仮現世や仮前世のような仮の世界にいるときは魂が限りなく時の果てに近づいているときじゃ。」
「どうしてそんなこと?」
「見えるのじゃ。頑張りなさい。」
「頑張れって・・・何をだよ。」
耕助は気が遠くなるような気がした。