LAST-LIFE
ジリリリリリ―
ガチャッ!

目覚ましの音で目覚めた耕助は軽くあくびをした。
周りを見ると見慣れた自分の部屋だった。

『あぁ、もう帰ってきたんだ。』

帰宅時の記憶はあまり無い。
それだけ疲れていたのだろう。

部屋から出てリビングにいくと、誰もいなかった。

『母さん・・・まだ寝てるのかな?』

「母さん!」

大きな声で呼んでも返事はなかった。

仕方なく食パンを食べて家を出る。

どこを行っても車は走っていない。
変な感じである。

やがて、耕助は学校に着いた。

しかし、誰もいない。

携帯電話で日付を確認しても、月曜日である。

屋上へ行くと誰かが立っていた。
髪は全て剃られていて、袴を履いている。

「あの―…」

耕助が声をかけると、男は振り向いた。

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