LAST-LIFE
「暑いな・・・。」

汗で濡れた服を持って屋上へ来た耕助は思わず呟いた。
陽の当たるところに服を広げ、日陰で寝転がる。
空が思いの外青い。

耕助は嫌な予感がして立ち上がった。
屋上からグラウンドを見渡しても誰もいなかった。

「体育館・・・だよな。」

耕助は自分にそう言い聞かせ、不安を打ち消した。

元の場所に戻り、目をつむった。

< 3 / 69 >

この作品をシェア

pagetop