LAST-LIFE
「汝の欲は無くなった。
明日、汝を案内しよう。」

頭を言葉が過った。

目覚めると香が笑顔だった。

「お香さん・・・。」

自分が香と婚約したことを思い出した。

「香でいいのですよ。」

微笑む香。
なぜか照れる堪蔵。

「お香。」
「はい!」

新婚気分の二人。

この上なく幸せだった。
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