LAST-LIFE
目覚めると、真っ白な世界で二つの椅子に、自分と僧侶がそれぞれ座っている。
隣を見ると僧侶がもう一人いる。
「あれ?」
隣に立っているほうの僧侶は声で耕助に気付く。
「なんで二人いるの?」
耕助は僧侶―堪蔵に聞く。
「・・・私たちは魂。この二体は体でしょう。」
「へぇ。」
「あなたは生きなさい。」
不意に呟いた堪蔵。
「え?」
「あなたは若い。」
「待てよ。」
堪蔵を制止する耕助。
「これで、いいのです。」
「待てよ。残されたお前の関係者は無視かよ。・・・みんな悲しまねえのかよ!」
堪蔵は振り向いて少し哀しげな表情をすると、耕助の体に座った。
堪蔵の魂は耕助の体に吸収されていく。
やがて、耕助の体と堪蔵の魂は消えた。
耕助の魂と堪蔵の体だけが残っていた。
耕助は堪蔵の体に入らざるを得なかった。
隣を見ると僧侶がもう一人いる。
「あれ?」
隣に立っているほうの僧侶は声で耕助に気付く。
「なんで二人いるの?」
耕助は僧侶―堪蔵に聞く。
「・・・私たちは魂。この二体は体でしょう。」
「へぇ。」
「あなたは生きなさい。」
不意に呟いた堪蔵。
「え?」
「あなたは若い。」
「待てよ。」
堪蔵を制止する耕助。
「これで、いいのです。」
「待てよ。残されたお前の関係者は無視かよ。・・・みんな悲しまねえのかよ!」
堪蔵は振り向いて少し哀しげな表情をすると、耕助の体に座った。
堪蔵の魂は耕助の体に吸収されていく。
やがて、耕助の体と堪蔵の魂は消えた。
耕助の魂と堪蔵の体だけが残っていた。
耕助は堪蔵の体に入らざるを得なかった。