LAST-LIFE
『このまま堪蔵として生きる羽目になるのか?』

『元の自分には戻れないのか?』

瞑想しても、何も浮かばない。
寧ろ瞑想するほど心は乱れる。

「勘蔵さん・・・」

振り向くと香が立っていた。

「ご飯、食べませんか?」
「・・・食べます。」

香の料理は旨い。
勘蔵の記憶にはあったが、覚えているのと実際に食べるのは違う。

香の料理は予想以上に旨いと思った。

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