LAST-LIFE
『最悪・・・。』
寝汗で湿っている頭を軽く掻く。

時刻は朝の四時半。
いつもなら当然のごとく眠っているはずなのだが、悪夢で目覚めたせいで二度寝する気にもならなかった。

ガチャリ―

早朝にドアが突然開いたことに驚いた。
入り口には祖母が立っていた。

「起きとったのか。はよ着替えろ。行くぞ。」
「行く・・・ってどこに?」
「来ればわかる。」

祖母はヒャヒャヒャと笑って部屋を出ていった。
耕助には着替えるしかなかった。

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