先生、だ―い好き!
先生side
あれは入学式の日
「ひでちゃ~ん!
渚高校だったんだっ
これから色々と
よろしくお願いします☆」


いとこである
南と話してたら
隣にいる女の子が目に入った。


高校の教師になって
何年か経つし、
なぜか色んな女子生徒に
告白されたり
ひっつかれたりしてるおかげ(?)で
それなりに可愛い子を
見たところで
別になんとも思わなくなっていた。
免疫ってやつだ。


まぁ免疫なきゃ
こっちは傷付いてばっかで
やってらんねぇ。


告白されたところで
俺は男である前に教師なんだ。
気持ちを受け止めることなんて
あってはならない。


真剣に言葉を選びながら
答えても
1週間後には彼氏ができてたり
告白してきた女子のグループが
泣いてるやつを慰め
俺を何日かシカトしたりもする。


泣きたいのはこっちだ。
俺にどうしろと?


俺を見て目を
ハートみたいにしてるやつらは
勝手だ。

もちろん俺の生徒なわけだから
愛情を持って接しているし
一人一人が可愛く思える。

だけど
そんなことを思っていたんだ。
< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop