先生、だ―い好き!
熱があるらしい安藤は
ほてって、少し潤った目で
俺に話しかけてくるから
思わず触りたくなってしまった。

きっとこのまま2人きりだと
いつか言ってはいけないことを、
今まで隠してきたこの気持ちを
伝えてしまいそうで
熱くらい我慢しろと
一人で帰らせようかと
最低ながら本気で考えていた時

ドサッ―

「おい、安藤!おい!」

俺が呼び掛けても
唸ってるだけで
とにかく急いで車に運んで
家まで走った。


でも家には誰もいなくて
鞄から鍵らしきものは見つけたけど
さすがにこんな状態で
一人にはできなかった。
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