先生、だ―い好き!
「…安藤熱あんのか?」
「え?…う…うん」


(ひぃ~こんな普通の会話なのに
先生に話しかけてもらったのなんて
久しぶりだったから
思わずどもっちゃったよ…)


顔が熱くなった私を見て
「何お前、顔赤いぞ。
熱上がったんじゃねぇの?」
なんて普通に
話しかけてくれたんだ。
ボーっとして夢みたい


「もう少しで仕事終わるから
ちょっと待ってられるか?」
なんて優しさみせてくれた先生に
「うん、大丈夫。」
なんて答えたけど
正直立ってるのも辛いくらい
ひどくなってたんだ。


そんな私の変化に
気付いてくれたみたいで
結局仕事を残して
帰ることになった。


「お前車まで歩けるか?
な、なんなら
おぶってやってもいいんだぞ?」

先生が顔赤くして言うから

「先生顔赤いよ。
もしかして…
私の風邪うつしちゃった
かもしれない!」

すごい心配したのに
先生は
「バカかお前は」
の一言で片付けたんだ。


ちょっとムスッとした私に
「ほら帰るぞ」って
頭ポンポンてしてくれたんだ。
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