先生、だ―い好き!
家の事情
「てか昨日お前の家
誰もいなかったけど?
10時過ぎに電話しても
繋がんなかったし。」

「あぁ、家に行ったんだ?
てか私昨日どうなったの?」

「昨日大変だったんだからな。
急に倒れるから
担いで車に乗せて
急いで家に行ったのに
夕食時だってのに
誰もいないし、
そんな家に一人で
置いてくのもできないしで
俺ん家に連れてくるはめに…」

「あははそうだったんだ☆
家、お母さんと私だけで
お母さんは私が普通の子みたく
ちゃんと生活できるようにって
昼はパートしてまた夜
仕事行っちゃうから
ほとんど家いないんだよね。」

「ふ~ん」

「あ、だからね、
料理も一通りはできるんだよ。」

「じゃぁいつも俺が送った後
一人でいるのか?」

「うん。あ、でも
同情とかいらないからねっ」

「同情なんかしねぇよ。
…まぁただ寂しさは
周りのやつらよりは
分かってるつもりだけどな。」

「ん?」

「俺には母親いないから。」

「…そうなの?」

「まぁ俺には兄貴がいたから
寂しさも紛れたけどな。」
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