先生は女子高生!?
「おはようございます…。」

「あれ、白木さん、目の下にくまが出来てるわよ。」

「あ、どーも…。」

 で、出来るわよ。

 だって、昨日言っちゃったのよ。

『あなたと付き合うから』

 思わず出ちゃったのよ。

 しかも、いきなりキスされるし…。

「おはよう、先生。」

「おはよう。」

「先生、バイバイ♪」

「バイバイ。」

「おはよー。」

「おは…って!!」

 出た、渡部俊。

「あれ、興奮して寝つけなかった?

 くま出来てる。」

 だれのおかげなんでしょうね。

「つーか、疫病神みたいなツラして、歩かないでくれる?

 朝なんだから、すがすがしー気分が害されるよ。」

 チッという舌打ち。

 こいつ、人前だったら普通の(憎たらしい)男子なのに…。

「ま、今日も保健室行くから。

 待っとけよ。」

「あいよ。」

 俊はニッと笑うと、私に背を向けて歩いて行った。

 き、きついぞ、この毎日。

「センセー、おっはー!」

「あ、ハヤト。」

 私にピースサインを向けるハヤト。

 何か、若干俊と似ているような…。

「今日も保健室行くからねー♪

 待っててちょ♪」

「えっ。」

 だめ、だめ、俊が来る!

「どうしたの?」

「いやいやいや、今日はしゅっちょーだから。」

 完全に棒読み。

「あら、そ。じゃ、明日行くねー、バイバイ☆」

 何の疑いもせずに、私に背を向けて走って行った。

 あはは…。
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