先生は女子高生!?
 今、何て?

『お前が高校生だって事、黙ってやるんだからよ』

「何、固まってんの。」

 冷たい目で、私を見る俊。

「…何でその事を。」

「あ、本当だったんだ。」

 からかうように言う俊。

「廊下で聞こえちゃったんだよね。

 私が高校生だったら~みたいな。」

「あなた…。」

「アンタに言い返す権利はないよね。」

 ニヤリと笑う俊。

 私は俊に近づいていった。

「どうする気?」

「ん?」

「真剣な話してるの。

 私をどうする気?」

「んー。」

 頭をガシガシとかく俊。

「今ンとこ、俺にはアンタを辞職させる理由がない。

 よって、どーにも出来ないよね。」

「…」

 どうしたいんだ。

「でもさ、単に目つぶってるだけじゃー、

 つまんない。」

 わっ、ハヤトと似たような、ウィンクしやがる!

「だからさ。」

 目をキラキラと輝かせる俊。

 つばを飲み込む私。

「内緒にする代わり、

 俺と付き合えよ。」

「…」

 頭の中で、その言葉の意味を考える。

「はいいぃ!?」

「返事がおかしい。」

 不満そうな顔をする俊。

「あ、あなた今何て。」

「耳わりーな。

 俺と付き合ってって言ってんの!!」

 はぁー!?
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