愛のしるし~LOVE♥EVER~
-昼休み…


「結衣、お弁当食べましょう!」

「私、隆と食べるぅ~♪」

「分かったわ。」


結衣に振られた私は、竣の元へと向かった。


「あら? 雅樹、南。 竣は?」

「竣? 竣ならさっき転入生の柚木女に連れてかれたぞ☆」

「えぇ!?」

「なんかねぇ、萌亜チン、すっごい必死だったよぉ~♪」

「そうなの…。 ありがとう。」


微笑んで、雅樹と南の元を離れた。

仕方ないわ、1人で食べましょう…。


お弁当を開いていると、後ろから声が。


「詩乃~ッ♪」

「あっ…藍クン…?」

「見つけた! 一緒に弁当食べよ!」

「えっ…でも…。」

「もー俺、腹減ってヤバいわぁ~!!」


モグモグとお弁当を食べ始めた藍。


「…ねぇ、藍クン。」

「何?」

「私には、竣がいるわ。 だから…こういうことされると、迷惑…なのよ。」



そう言うと、藍の顔つきが変わった。



「俺さぁ、今まで恋愛ではつらい思いしたことしかないの。」

「そう…。」


じりじりと私に近づく藍。


「だからさ、新しい恋したの。」

「…。」

「ね、慰めてよ。」

「…どうやって?」


心の底から思った。

この人を慰めてあげたい、と。



今思えば、かなりバカな考えだったと思う。
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