愛のしるし~LOVE♥EVER~
-放課後
「おじゃまします…。」
「どーぞ!」
とうとう来てしまった藍クンの部屋。
なんだかドキドキするわ…。
「ねぇ、詩乃チャン。」
「何?」
「俺ね、本気で詩乃チャンの事好きなんだ♪」
ドキッとする、私の心臓。
「え…。」
「詩乃チャンに竣がいるのは分かってる。
だから、詩乃チャンに、俺を好きになってもらうね♪」
「えぇ!?」
「覚悟しててね♪ 詩乃チャン!」
嫌よ! って言ってしまいたいところだけど、不思議な圧迫感で、言えなかった。
何かしら…。この人…本当に怖い!
「あ…雨…。」
外を見た藍が言う。
「雨…?」
次の瞬間、空が唸りをあげた。
-ゴロゴロゴロ…
「キャァっ…!」
雷!?
「詩乃チャン?」
「私っ…そろそろ帰るわね!」
立ち上がり玄関に向かおうとすると…
「キャっ…。」
「行かないでよ、詩乃チャン…。」
身動きが、取れなくなっていました……――。