愛のしるし~LOVE♥EVER~
「藍クン!?」


藍クンに後ろから抱き締められた私。


「詩乃チャン……――。」

「ちょっ…離してっ…!」

「お願い、今だけ…。」

「…藍…ク…ン…。」


私は…竣の所へ戻るの…。


藍は私を離すと、私を自分の方へと向かせた。


「俺、真剣に好きなんだ。」

「藍クン…。」


それは、藍クンの目を見れば分かった。


「だから…詩乃チャン。」


-ドスッ…


「ッ!?」


おなかに鈍い衝撃が走る。


「しばらく、眠ってて。」

「藍…ク…。」


痛みで視界が歪み、そのまま私は床に倒れた。

そして、意識を手放した。


「ゴメンな、詩乃チャン。

でも俺、本気で好きなんだ。 だから……――邪魔しないでね…―。」


藍はそう呟き、詩乃をソファに寝かせた。


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