愛のしるし~LOVE♥EVER~
「ちょっ、板垣クン!?」

「俺、何も聞いてねんだけど?」


何を言えばいいのかしら…?

昨日の事がフラッシュバックする。
怖かった……――。

って…。


「なんで私だけが責められなくてはいけないの?」

「は?」

「竣だって、昨日萌亜と2人きりだったんでしょう!?」


思わず叫んだ私。

それで、教室中はざわつき始めた。


「何?! 喧嘩?!」


うるさい…。


「何も無かったの…?」


何も無かったって言って?


「…さぁな。俺は何もなかったと思うけど?」


さぁ…な…?


「何よ、さぁなって!」

「…何も無かった。」

「絶対!?」

「絶対? とか聞く前にお前がどうか言えよ。」

「私は…。」


…何から話せばいいのかしら?


「おっはよーッ☆」

「「「!?」」」


声の主は…


「萌亜…。」

「おはよっ、竣クン!」

「…。」

「置いてかなくてもいーじゃんっ! チューした中なんだからさ♪」

「は…?」


…………チュー……?
< 191 / 292 >

この作品をシェア

pagetop